独創性

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美術は同じ作品であっても観る人によって様々な意見にさらされる。これは人の数だけ、ありとあらゆる文化が存在するため、やむ得ないことなのである。それは金子みすゞさんの詩の一節として有名な「みんなちがって みんないい」という言葉のように、それぞれの個性を尊重して自由な楽しむことで、表面には表れない美しい本質に思いを寄せられるのだ。有名な美術家や著名な美術評論家の評論は、学びになったり参考になったり、なるほどと感心させられることが多い。だけど、強い者の意見だけが正しい訳ではない。
つまり誰にでもオンリーワンの感性がある。それを自分らしく語れるように、日頃から多種多様な作品に触れて、心の中をストレッチしておいて、伸びやかに包み込むように味わい、五感を豊かにしていれば美術作品に限らず、なんでも自分の視点で面白がれるだろう。決して好き嫌いのものさしだけで観てはいけない。好き嫌いというものは偏見を生み出し、そのうちに独りよがりになって、せっかくの心を豊かにする機会を逃してしまう。「みんなちがって みんないい」。自分らしい意見を勇気を出して語るために、この素敵な呪文をいつも心の中で唱えてみよう!
■コサカダイキ個展 ポジとネガ 2019年6月21日(金)~30日(日) 11:00-19:00 定休日 6月25日(火)、26日(水)