老いては子に従え

「老いては子に従え」ということわざがある。これは歳を取ってくれば、出しゃばったり我を張ったりせず、時代の変化に敏感な若い人に任せて、その考えや流儀に従う方が、ものごとが上手くいきやすいという意味だ。
ちなみに、私は50代になった頃から、若い世代をはじめ、年下の面々に教わる機会が増えている。いつの時代も人間の本質は変わらないが、世の中の環境は凄まじいスピードで進歩していく。特にデジタル機器を使う世界のアート表現はまさに日進月歩。過去の知識や経験で対処することができない。それ故、やせ我慢せずに素直に尋ねてみる。場合によっては丸投げして助けてもらっている。
そのおかげでギャラリーには新しい感覚が運ばれてくる。来週より始まる「Tシャツ展」にも、いろんなアイディアを提案してくれる。やはり、若者は未来への希望で胸が高鳴ることが大好きだ。もっと自由で、もっと面白く、冒険を試みるエネルギーで満ちている。私は一緒になって挑戦していくだけ。チームになって可能性を求めて、何でもいいから後方で支えて、山口市のアートシーンを盛り上げていきたい。