45周年シャツ

今週の6日(木)より始まる「Tシャツ展」に、下関市で水色画廊主宰する大佐君は、なんと当ギャラリー45周年シャツを作成してくれた。たしかにおめでたい節目の年。あらためて称えてもらうと、なんとも嬉しいし、なんとも照れくさい。とは言え、このシャツを作るために何度も足を運んでくれて、ヒントや素材になるものを丁寧に見つ出し、素敵なデザインに仕上げてくれたことに敬意を表するのみ。外見はクールそうだけど、胸のうちに燃え滾るマグマを持つ、彼の人間性を肌で感じた。

ちなみに、このシャツには私の人生訓である「日々是好日」がローマ字で書かれてある。これはもしかしたら世界初の快挙。なぜなら、そもそも仏教用語であることと、この五字は印象の良いイメージが湧くため、これ以外の何ものでもないとしているからだ。しかし、大佐君は自分の感性を信じた。その意味を知った上であえて横表記にして、パッと見ただけではわからないものにした。つまり、来場者にローマ字を読んで意味を想像させるという行為を求める。何かを見ただけで立ち止まらず、すぐ新しいものに移りやすい現代人に、ハッとさせるものがある傑作だと思っている。