肯定的に

創作活動を好転させること、よりよい作品を制作していくこと。そのためには、ただちに自分を成長させていかなければならない。いま技術やセンスで足らないものをはじめ、さまざまな課題を見つけ出して、ひたむきに改善するように努力すれば、またたく間に実力がアップできるはずだ。しかし、ここで問題になるのは、素直にできないことを受け入れられるかどうか。自分の足らなさや弱点を直視することは意外と難しい。ついつい自分に過保護でやさしくなり過ぎると、自分に可愛さに言い訳をして問題を先送りし、何もしようとしないまま現実逃避を繰り返していく。

そんな負の習慣に陥らないためには、これまでの自分を否定しないことから始める。あくまでも何ができることを見つめ直し、長所や短所、得手不得手を見極めることで、向上に必要なことを正確に練っていける。どうせ自分は大したことはできないと諦めてしまうと、本当に何もできなくなって低迷していくだけ、それよりも、これは自分だからこそ与えられた試練だと前向きに取り組むこと。人は自らが望む未来を知ろうとすれば、そのたびに成長のチャンスに巡り会える。楽しいことばかりを求めず、愛のムチにも耳を傾けて、すべて学びにすることが大切になるのだ。