武士道

「世の中は、時々刻々変転極まりない。機来たり、機去り、その間実に髪をいれない。こういう世界に処して、万事、小理屈をもって、これに応じようとしても、それはとても及ばない」というのは勝海舟の言葉。これは、世の中はいつも目まぐるしく変化するもの。例え運よく手にしたチャンスはまたたく間に過ぎ去っていく。つまり、どれだけ小理屈を振りかざしても、本物の度胸がなければ、試練や危機に立ち向かい、成長することはできないという意味である。

ところで、このたび開催したTシャツ展に、かおさんは2年連続最年少として参加する。そのTシャツは昨年も今年もかなりインパクトのあるイラストが描かれて、良いことも悪いことも肥やしにして、今の自分らしさを素直に表現している。まだまだ限界知らずの若さを武器にする。それプラス、技能が未熟なことや知識も経験も不足していることを隠さない潔さが眩しい。さすが高校まで剣道で鍛えられて、たくさん試合で負けてきたから、誤魔化しが効かないことを知っている。ありのままに生きようとするのは、武士道が根付いているからかもしれない。