他者との出会い

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「人の巧を取って我が拙を捨て、人の長を取って我が短を補う」という名言がある。これは人間的に大きく成長していくには他者に学びを求めて、その優れたところを柔軟に取り入れ、自分の至らざるところを補うことが必要だという、心掛けの在り方について説いたもの。人の個性はそれぞれ違うもの。良し悪しがあったり、得手不得手あったりする。それをお互いに知恵を出し合うことで補い合い、上手く活かしあえれば大きな力を生み出すはず。志を1つにできる仲間たちと切磋琢磨することが大切だという意味だと思う。

ちなみに美術家も同じことが言えるだろう。本気で美術家になるための基本とは、自分勝手に独りよがりにならないこと。そう、自分を深めるために他者と出会い、様々な意見や評価を受け入れながら、学ぼうとすることで世界観は広がっていく。いつも新鮮な空気が入ってくるように、好き嫌いなくいろんな顔ぶれに会ってみよう。きっと、屁理屈で凝り固まった頭を柔らかくしてくれる。同じようなパターンに陥らないために、外部から刺激を受けて変化させていく。誰ものが自分一人の力では自分がよくわからないもの。いつの間にやら自己完結をして、こうだと思い込んで生きてしまいやすい。これしかないと頑固なまま、人との違うをリバウンドさせて、成長するための糧にしていこう!