椅子取りゲーム

椅子取りゲームとは、複数人で限られた椅子を取り合う遊び。音楽に合わせて椅子の周りをぐるぐる回り、音楽が止まった瞬間に急いで椅子に座ったものが勝つ。このゲームのいいところは、結果が運に左右されるため、負けても不運だったですまされる。だから、負けることがあっても、次に頑張ればいいので、前向きに楽しむことができる。

そんな椅子取りゲームは、美術家になるために必然的な美大受験や公募美術展にも通じるものがある。どちらもあらかじめ入学者の定員や入賞入選者の数が決まっているので、志した人がすべて座れるほどの椅子はない。だけど、こちらも運に左右される要素が多いため、次に何かで頑張れば取り返しがつくから、ひたすら努力し続ければ、人間力も強くなって成長できるだろう。

つまり、創作人生は上手くいったら運がよかった、上手くいかなかければ運がなかったでいい。評価は自分でどうしようもできない。故に必要以上に深く考えたところで仕方がない。ただし、最低限の能力がなければ運のせいしてはいけない。人事を尽くして天命を待つほど頑張るのみ。いつも最善を尽くすことで、運を掴むチャンスと出会えるのだ。