俯瞰

目の前のことを『目の前のこと』として見るな。より高いところに心の目を置いて、『ずっと下で起こっていること』として観察せよ」という名言がある。

これはつまり俯瞰して見ると同じである。物事を判断する時に一部だけを見るのではない。対象となる物事から一歩引いて細部にとらわれずに、全体像をしっかりと見渡せる大きな眼で見ること。目の前のことしか見ていなかったら、結果的に狭い了見で判断してしまう。世の常識や先入観に邪魔されて、アウトラインを掴むことができない。何がどうあるのかを観察していき、自分なりに感じることで、新たな発見が生まれてくる。

つまり、いつも広い視野に立って、客観的に物事を見ていきながら、自分なりの感覚で分析して考えていく。観察力とは文字通り、物事を観察して、変化に気付く力。固定観念に染まらず、天真らんまんで自由に触れていく。そうして行き当たりばったりではなく、一本筋が通ったものがそこにあること。今だけを見つめた内向きな生き方はやめて、未来へ向かって視野を広げて、可能性を探っていくことが大切になるのだ。