視点

近年、テレビ番組はニュースの時間が増えて、毎日、適量以上の情報をシャワーのように浴びている。ほんのちょっとでも目にすれば、あっという間にいろんな話題に巻き込まれて、いつの間にか適量を超えて溺れていく。ほどほどのところでシャットダウンしないと、次から次へとニュースは発生してくるため、深く考えもしないうちに忘れてしまいやすい。

それゆえに、ニュースに触れることはとても良いことだけど、それだけではなにも身につくことはない。少しでも興味のあることなら問題意識を持って関わる。きっと視野を広げて好奇心を刺激して、新しい知識へのパスポートになるはずだ。いわゆるニュース番組は情報で溢れている。その中から自分に役立つ情報をきちんと選び出すことは簡単ではない。必要な情報を能率よく手に入れるために、自分が知るべき情報の手がかりを見つけ出す、感度の良い検索能力を養うことが大切になるだろう。

つまり、ニュースの情報を手に入れた時に、それをどうすればいいのかを決めるのは、あくまでもその人自身の判断で決めていく。とかく、新しいニュースとか話題を知ってさえいれば、最先端の知識を身につけて第一線でいると思われがち。しかし、実際は歴史上にあったことがほとんどで、なにか新しいことなどなにもない。過去と現代と未来は繋がっているもの。ニュースの本質はそんなに大きくは違わない。表層的なものは異なって見えるけど、人間がやることは同じようなもの。だから、ニュースを自分らしい角度から吟味して噛み砕いてみよう。