石の上にも3年

本日から個展をする臼杵万理実さんとは、彼女が県大4年生だった2009年1月に知り合い、来年の1月で丸15年を迎えることになる。当時の臼杵さんの実力はお世辞でも褒めることができないレベル。にっちもさっちもいかなくて、下ばかり向いてやさぐれていた。その様はまるで曲がりくねり迷いまよった道をふらふら歩くような感じだった。
そんな辛い日々は長く続いたが、臼杵さんは創作をやめることはなかった。なぜなら、彼女の人生で一番大切なことは絵を描くこと。それ以外のことに価値を見い出すことはなかった。いわゆる純粋というより愚直に生きていたのだ。人生は情熱によらなければ、本当の自分に会うことはできない。寅年の獅子座生まれは実にエネルギッシュだ。
ことわざの石の上にも3 年とは、石の上にじっと3年も座っていれば石も暖まることから、どんなに苦しくても辛抱していれば、やがて何らかの変化があって、好転の芽が出てくるという意味である。今の臼杵さんは石の上にも3年を5回も繰り返し、創作人生をこつこつと前進させている。何があっても根性があって、やる気があるから頼もしい。更なる高みを目指して、そのまま突き進もう!