実るほど頭を垂れる稲穂かな

昨夕はイラストレーターりおた君と年初以来ひさしぶりに数時間に渡り談笑する。なにせ、りおた君はこの11ヵ月間に大きな仕事にめぐまれて多忙を極める。これまでひたむきに取り組んできたことが多くの方々の目に留まり、あちらこちらから導かれ支えられて、華やかなステージで立たせてもらえた。映画顔負けのストーリーを展開していく。

しかし、当の本人はそんなドラマに酔いしれることはない。1つ1つのチャンスに感謝しながら身を引き締めている。なんてたって小学生の頃にプロを目指して活動を始め、高校では人生最大のスランプに直面するなど、いろいろな変遷を辿ってきたからだろう。何度も訪れた壁にも揺らがずに努力して、ようやく手にできた夢を大切にしている様子だ。

それにしても変わらない。明るいやんちゃさといぶし銀の義理難さは不動である。相変わらずガキっぽく天真爛漫で、きちんと礼節をわきまえている。つまり、どこまでも夢を追い続けるエネルギーと積極的に一期一会の精神を生かす。この2つが化学反応を起こし、バイタリティと豊かな個性を育んでいく。子どもと大人の武器を活かしているんだ。それが未来の扉を開けている。