ゴッホが残した「仕事とは給料を家に持ち帰るために行うものではない。それは情熱によって行うものである」という名言がある。

いわゆる仕事をしてお金を得ることは大切なこと。少しでもよく稼ぐために努力するしかない。さまざまな訓練や学習によって、必要な能力が培われていき、それに見合う評価がされる。ただし、ここで言う仕事とは成果が比較的にわかりやすいもの。判断基準がハッキリとしていて、具体的な目標を立てやすく、努力の甲斐があるの社会である。競争はとても激しいけれど、きちんとできれば報酬につながってくる。

これに対して、ゴッホが言う世界とは一般社会からはみ出したもの。どんな道なるのかは実際に歩んでみないとわからない。ただ成功を信じて突き進んでいくだけ。あらゆる創造からイメージを生み出し、それが上手くいくように工夫する。その繰り返しが創作なのだ。美しい作品に近道などあり得ない。とことん情熱を持ち続け、身を削って挑戦していく。炎の画家らしい熱量の高い言葉だろう。