映画

先週より始まった毎年恒例の広川 隆さんの作陶展には、同級生の皆さんがこぞってお越しになって、さながら同窓会のような雰囲気で盛り上がる。御年72歳を数えるけれど、まだまだ気力十分といったところで、若い時代に流行ったものだけではなく、さまざまなことに興味のアンテナを張って、新しく楽しめるものを発見しようと意欲的である。
そんな方々から相次いで「YCAMでお母さんで出ている映像作品(After note)を観たよ」と声を掛けられる。そして、「当時は映画によって海外の車やファッション、音楽でもなんでも刺激されて、いつかこういうものを手に入れるんだなんて、よく夢見ていたことを思い出した」と、映画に対して熱い眼差しを向けていた頃を懐かしんでいた。
やっぱり映画って人の心にワクワクするための種を授ける。楽しみながら観ているうちに、いつの間にか何かを掴ませてくれる。それは人生を満喫させるためのロマンであろう。どんな人でも映画の主人公と同じくらいに、ドラマチックに生きていることを実感できる。これぞ人生だと思えるようになって、日々を大切に生きていくだろう。