バタフライエフェクト

バタフライエフェクトとは、気象学者の講演会の演題「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」に由来し、些細な出来事が後の大きな出来事のきっかけになることを意味する。つまり、その人が起こした小さなアクションでも、何かの拍子で大きなことに繋がれば、結果として社会に影響をもたらす可能性を持っているのだ。

約3年前、メジャーリーガーの前田健太投手が当時チームメイトのイラストTシャツを描く企画をSNSで募ったところ、それを見て面白がって応募したイラストレーターがいた。この時にこれが縁で憧れの選手に近づきたいくらいの打算はあったかもしれない。しかし、実際に幸運にも選ばれてしまったら、その後は予想以上の展開が待っていた。

いわゆる怒涛の如く好条件のオファーが舞い込んでくる。プロスポーツのチームや選手などのイラストをはじめ、いろんな分野から個性豊かな作柄を期待して、次々に大きなチャンスに恵まれる。嗚呼、苦節20数年!少年が夢に描いて努力し続けてきたことがついに実る。これも身近な仲間を大切にする義理難さが力になる。小さなことを丁寧に紡ぐから、しっかりとした絆が出来たのだろう。