ハングリー精神

やっぱり何より大事なのはハングリー精神だ。もうこれで十分だと満足してしまうと、途端に緊張の糸がぷっつり切れて、それまで積み上げたものが一気に崩れる。そんな心配はまったく不要だと言わんばかりに、常に何かに飢えている緊張感が伝わってくる。夢を本気で願うたびに理想は具体化して、まだ隠れている未知の能力を呼び起こす。

だからこそ、これまで以上に成長した姿を見せつけてくれた。ここ数年イラスト制作のオファーが増えて、そのスケールは大きくなったことで、自然と鍛えられる日々を過ごしたのだろう。この1年間でイラストは飛躍的に上手くなっている。輪郭線の形状によって個性的に表現していたが、さらに色彩の濃淡で深みのある面の表現もよくなった。

昨日、イラストレーターりおた君の作品展に参上して、彼がチャンスを掴んで活かしていることを目の当たりにする。大きなチャンスは人の潜在能力や潜在意識を高めて、自分が自分であるために虚勢は捨てて、質実剛健を目指して努力したことで、素敵な幸運を着実に手にしたのだ。独創的な世界はやればできたのではなく、できるまでやったからたどり着いたのだろう。