思い込み

岡本太郎が残した「他人を型にはめ込んでしまわず、自分の生きるふくらみとして、いつも積極的に見かえせば、思わぬ新鮮な人間像を発見するよ。誰だってみんな面白い」という名言がある。

そんなやり方で表現した作品はこれまでの美術の世界にない。だから頑張ったところで評価されることはない。いくら努力したところで報われないだろう。こういう流儀でいる人は固定観念にとらわれて、新しい表現手段には目を向けず、このままで十分やっていけると思い込んでいる。ただただすっかり馴染んだやり方を肯定して制作し続ける

それ故、先人の作品はすべて優秀なものばかりだと思い込んではいけない。たしかに敬意を払うべきことはあるけど、全知全能の神ではないから、今の時代に通じないこともある。要するに自分らしい世界観を求めて挑戦していけばいい。そうすれば、どこまでも自由であるために、個性的なセンスと感性を磨くことの大切さが理解できるはずだ。