人に歴史あり

人に歴史ありなんていうけど、みんなそれぞれに自分史があるので、どんな人でも人生を題材にすれば、一冊の小説を書くことができるはずだ。ただいま個展開催中のレ昇るさんのこれまでの人生もなかなかドラマチックなもの。約30年前にウィンドウズ95を購入したことがきっかけが人生の転機になる。そこから思いもよらない展開が始まった。

実のところ、レ昇るさんは技術職だったため、すぐにパソコン操作に慣れてマウスで絵を描き始める。また、自前のホームページを立ち上げて、ご子息様が所属していたチームの情報をはじめ、山口市の名所史跡を紹介したり、子どもたち向けに紙飛行機や牛乳パックの鉄道模型の図面を公開して、たくさんの利用者が集まって賑わっていたのだ。

いわゆるSNSを先取りするようなコミュニティで、多くの人たちを喜ばそうと努力する。少しでも見てくれた人が楽しめるコンテンツなるように創意工夫していく。とにかく、前向きなエネルギーで周囲の人を巻き込んでいった。こうした精神は今も変わることなく、面白いものを制作したい気持ちで溢れている。だから、明るい雰囲気で魅了できるのだろう。