不思議な鉱脈

なんでもいいから評価されたい人は、他人のおこぼれでも何くわぬ顔。才能は本質を感じていくうちに育まれることを知らない。必死に美術家を演じても、結局は何も伸びない。いくらたくさん作品を制作しても、創造性を高める努力しなければ、自分らしさを磨くことはできない。外側の見えるところだけ頑張っても、中身が変わることはない。

だから、カッコつけてプライドが高くなってしまうと厄介だ。どんなに虚勢を張ったところで仕方あるまい。自分の外側にあるものに答えを求めるのではない。自分の内側を見直してみること、当たり前のことは当たり前でないことに気が付いてくる。そうして本当の自分が目覚めれば、何ごとにもとらわれなくなり、自由な発想に変わっていく。

つまり、人と比べて足らないものを補うために安易に外へ何かを求めてはいけない。独自性のある世界を創りたいのなら、その人の内側の深いところにある、不思議な鉱脈を掘り当てていくこと。しっかり掘り下げていけば、創造の泉に到達できるだろう。自分の深いところからの声に耳を傾けて、本当の自分を悟ってから行動していけばいい。