岡本太郎の著書に「手なれたものには飛躍がない。常に猛烈なシロウトとして、危険をおかし、直感に賭けてこそ、ひらめきが生まれるのだ」という名言がある。
いわゆる玄人が素人から学ぶことだってある。それは失敗すると終わりじゃなくて、そのまま愚直に続けていけば、そのうちなんとかなるという楽観的な姿勢だ。玄人と呼ばれる人は失敗することを必要以上に嫌がって怖気づけやすい。ついつい安全第一にことを進めようとして、おっかなびっくりになって大胆さを失っていく。そうして過去に上手くいったことから逃れられなくなって、変わり映えのないことばかり繰り返すのだ。
つまり、いくら万全な計画を練ったところで、そのまま計画どおりになることは少ない。実際にやってみて初めて足らないものがわかってくる。だから、未熟で失敗したとしても落胆することはない。どうすれば善くなるのかにこだわっていくこと。失敗した経験を踏まえて計画を立て直し、なんとかなるさとリラックスして取り組めば、新しいチャンスにめぐり会えるだろう。素人だからこそ、玄人では気づかない発見がある。
