少年スポーツではミス(失敗)が付きものですが、勝利至上主義の風潮が根強くなっているため、
「失敗を通して成長していく」という余裕のある考え方ができない傾向を感じられます。
もちろん、「失敗をしない」ことが勝利にもっとも近づくための最大の術であることは
間違いないのですけれど、失敗をすると終わって(負ける)しまうという考えが強くなれば
強くなるほど、恐れるあまりに自分を見つめる余裕がなくなり、「なぜ失敗したのか」
と振り返る機会を失って、自分自身を見直して改善する糸口がつかめなくなってしまいます。
スポーツは勝つことで学び、負けることで学ぶ、それが本質であり、この両面がわかってこそ
精神性が高まり、人生を豊かに幸せにつなげていけるものでしょう。
明日から新年度の戦いが始まる母校サッカー部の選手諸君には、
どうか失敗を恐れずに常にチャレンジャー精神で進むことを期待しています。