古き良き日本人気質

 
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落合監督だって人の子だ。選手が無様なプレーをしたり、ふがいない
負け方がつづいたりしたときは、思いっきりボヤきたいときだってあるはずだ。
 
でも、落合監督はグッと堪えて黙っている。星野仙一監督のようにベンチを
蹴飛ばすこともないし、マーティ・ブラウン監督のようにベースを放り投げる
こともない。
 
それなのに、なぜ日本人は「落合監督はえらいなあ」と褒めないのだろう。
なぜ、あんなにがまん強い人を評価しないで、文句ばかり言っている人の
ほうを評価するのだろう。
 
それは、日本人が「わかりやすいもの」ばかりを求めるようになったからだ
 
親切に説明してくれるものは理解し、高く評価もするけれど、説明のない
ものを自分の想像力や努力で理解しようとしなくなっているのだ。
 
              テリー伊藤著書:「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」より
 
テリーさんの本を読んでいますと落合監督を通して、今の日本の問題点が
浮き彫りになっていき、「なるほど」と唸ったり、「そうだ」と共感させられます。
 
群れずに、はしゃがず、黙って信念を貫いていく。
媚びずに、言い訳せず、不気味なほど寡黙に勝負して、勝つ。
 
古き良き日本人気質がある落合監督は今年も恐い存在ですね。