ちから

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人間は、何かをしようとするときに、必ず力が入っています。
むしろ、それが能力であると思っている。とても硬い力です。
 
しかし、力を入れずして何かをやってしまう。
無意識にできてしまう。これが感覚です。
感覚はとても柔かいもので、力を入れるとどこかへ消えてしまうのです。
掴もうなどと思ったら消えてしまう。力は入れるのではなく、抜くのです。
 
                                桜井章一
 
上記の言葉は絵画を描くための極意のように思います。
 
なぜなら良い絵はいつの間にかできてしまったような自然さがある。
 
モチーフが澱みもなく描かれていて、わけのなからないテーマの
 
抽象絵画でも観終わった後にどこかスッキリしてくる。
 
力任せに描いては緊張感のある画面になって窮屈な感じだ。
 
描く側も観る側もどこかほど良い力加減になれるのが理想なのだろう。