僕はもがく。このまま終わるわけにはいかない。 中村俊輔
職人技とは誰でもができなくはないことを、誰もできないくらいまでに究めていくために、
日々、技の鍛錬をやり続ける魂のある人たちの世界を言う。「オレがやらなきゃ誰がやる!」。
そんな心意気があって、静かに黙々と技を磨いて、その世界にある素晴らしさを表現していくのだ。
ボルテージは高くなって、胸は期待で張り裂けそうになるのだが、蹴る瞬間は無人のスタジアムの
ような静寂が訪れる。それは中村選手の素晴らしい職人技を観られる喜びがあるからだ。
観客は魅了されるシュートを楽しみに待っている。ファンタジックな世界に酔いしれたいのだ。