本日、山口市役所では第9回やまぐち新進アーティスト大賞贈呈式が行われ、栄えある大賞に山口市徳地在住の画家・吉村大星君が輝きました。大星君は今月で25歳。中学校卒業と同時に実父になる細密鉛筆画家・吉村芳生さんに弟子入り。アシスタントとして創作を手伝う傍らで、大星君自身の鉛筆画制作にも積極的に取り組み、山口市美術展大賞受賞、山口県美術展では佳作賞など、作品は少しずつ評価されるようになっていきました。そんな順風満帆に思えた矢先に、師匠でもある最愛の父親の急逝に遭い、大きな後ろ盾を無くして21歳の時に失意のどん底を味わいます。本当に若い彼にとっては大きなショックで、悲しみや辛さは形容し難いものでしょう。しかし、これから自分自身がやるべきことを思い起こし、父の夢を引き継いでいける画家になることを決心し、新たな気持ちで創作活動に励むようになりました。このたび、やまぐち新進アーティスト大賞へ応募した3点の作品は、約1年3ヶ月の時間をかけて制作したもので、「この賞へはこれが最後の挑戦」と言い切った、彼自身の不退転の決意で臨んだだけに、祈願が叶って良かったです。大星君、おめでとうございます！これからのご活躍も心より祈っております。また、熱い美術談義を楽しくやりましょう！
