ちりも積もれば

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ことわざの「ちりも積もれば山となる」とは、小さなものを積み重ねたいけば、大きなことが叶うという意味だ。例えば普通の人なら同じゴールを目指すなら最短距離を選びやすい。如何に効率よく無駄のない経路を通りたいと思うはずだ。もっとわかりやすく言ったら同じ稼ぐのなら楽な方がいい。手間暇かけずにスマートに儲けることを考えるだろう。しかし、これが美術の世界になると一筋縄ではいかないもの。偉大な先人がごまんといるのだ。最短距離を目指せば、先人の模倣の域を抜け出せない。どこかで観たことがある、ありきたりなものになるだけ。効率良くやってしまうと個性は育ちにくくなる。
つまり美術家になるためには、無駄と遠回りすることで価値が生まれてくる。常識からはみ出すために少数派を目指していく。周囲をアッと言わせるために、ユーモアと反骨芯が必要になるのだ。そのためにやるべきことは何だろうか?答えはとても簡単だ。何度も壁にぶち当たってもめげずに、自分の才能を信じて貫いていくこと。いきなり大きな花が咲くことはない。小さな花をたくさん咲かせて、大きく美しい花畑にしていく。こつこつとしぶとく、飽きもせずに続けていくのみ。小さな幸せの実感こそが自信になるのだ。なにごとも疎かにしないで、積み重ねて大きくしていこう!