凌雲の志

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美術作品は好き嫌いだけで判断することはよくない。なぜなら感情に任せて選んだり、決めたりしてしまうと根拠のない、いい加減な価値観になりやすいからだ。さらに、そのまま食わず嫌いにしていると、一番大事なことに気付けなかったり、成長へのチャンスを逸することになりかねない。特に好き嫌いことのうち、嫌いという感情には気を付けよう。一度嫌いだと思い込んでしまうと、年齢を重ねることで理解できるものを見落とす危険性がある。今は理解できない世界であっても、未来はそうでなくなる可能性を残していく。落ち葉が積もって腐葉土になるように、さまざまなものが混じり合うことで、訳の分からない化学反応が発生し、自分らしい個性が生まれてくる。まずは触れてみてから本当に好きなものか嫌いなものかを考えてみよう。

つまり自分自身の好き嫌いの価値観だけで、えり好みが強い生き方をしていると、どこか線が細くて弱々しい感性になる。純粋培養のままでは強い個性は育たない。また、嫌いの反対になる好きな分野に閉じこもってもよくない。好き好きで生きていたら偏った価値観になってしまう。自分にとって楽しいや面白い以外の世界にも目を向けていく。周囲の環境に何があるかをよく知ることで創造力は豊かになるものだ。できるだけ好き嫌いなく、真っ平らな心でいれば、新しいことに気が付いていけるはず。いつもどんな人生にしたいのか?を考えていく。好き嫌いの文化を超越したものに目を向けて、自分にとって何が大切なのかにこだわって生きていこう!

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展 紀田秀夫 佐伯千尋 原田千恵子 舛井美佐江 村上真実 大和佳太 2018年12月14日(金)~2019年1月14日(月・祝) 定休日 19日(水)、27日~1月3日、9日(水) 【同時開催】 やまぐち赤絵 ハレのうつわ 広川隆作陶展2018年12月14日(金)~1月14日(月・祝)