進化

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先月、親しい若者の結婚式に参列し、自分のスピーチもそれなりにこなせて、とても楽しくて素敵な時間になった。そして、宴の中で新郎の元会社の同僚たちが歌った中島みゆきさんの「糸」。ラジオなどで何回か耳にしたことはあったが、こういう機会に拝聴すると実に心の奥まで染み渡っていった。やっぱり自分って単純だよね(笑)。おそらく新婦の成長を傍らから見続けていたことが大きいのだろう。新婦の満身創痍に駆け抜けた学生時代の姿を思い起こし、思わず涙腺が緩くなって、ほろっときそうになってしまったのだ。
それはさておき、このことに限らず50代になってから感動することが増えてきている。それは当たり前ことが当たり前でないことを知り、小さなことであっても素直に喜べるようになったからだ。さらに過去にあった経験がリセットされて、今に生まれてくる現象を新鮮に感じ、心の中を躍動できる純粋さがある。つまりこれをわかりやすく言ったら「老化」しただけなのだ。これまでに何度も何十度も味わったことを、すぐに思い出せないくらい機能が落ちている。しかし、そのことによって若い時と同じように素敵な感動と出会えるようになった。嗚呼、年を重ねていくことで、こんなにも美しいことが増えるなんて、まったく予想もしなかった。そうなのだ、どの世代でもその時にしか味わえない感動がある。どんな時もなんでも面白がる好奇心があったら恐れるのはない。今できるベストを尽くして人生を謳歌していこう!