ローカルルール!

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山口県美術展覧会には独特のルールが5つほどある。1つ目は県出身や在住者に限らず自由に応募できるため、県外はおろか海外からの出展も可能である。2つ目は審査を厳正にするために、審査員は県外からの専門家を起用する。縁故関係が生じないように配慮されている。3つ目は搬入や展示が可能なものであれば、形式、大きさ、材質等は問わない。要するに鑑賞者の常識にあてはまらない作品を期待している。4つ目は出展作品の審査会は公開で行われる。何らかの作為が入らないように白日のもとにさらす。5つ目は大賞受賞者が翌年招待されて新作を展示する。創作活動の支援することと、その人の真価を問われる大事な場だ。
つまり新しい創造を育むステージを目指して、長い年月にわたって試行錯誤された結果、独自性の高いスタイルになったのだろう。特に県美展の舞台が40年前に開館した県立美術館に移ってからは、若手芸術家の登竜門になることをスローガンに、とことん議論して生まれた個性的なルールなのだ。完璧だとは思わないけど、起爆剤として県文化を活性化させている。このたびはどのような結果になったのか?開幕して実際に作品を観られる日を楽しみに待ちたい!
■第72回山口県美術展覧会 2019年2月14日(木)~3月3日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 休館 月曜日 観覧料 一般500円、学生400円、70歳以上・18歳以下・障害者料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1http://www.yma-web.jp/