昨日よりロベルトさんの個展が始まる。初日は県美展の開幕日とあわせただけに、その流れから多くの来場者に恵まれた。やっぱり挑戦して良かった！なぜなら、この秋に奥様が地域協力隊を卒業して、イタリア料理屋を開店する予定。そのため、日本語がほとんどできないロベルトさんの作品展は、奥様の負担の少ない時期にやるしかなかった。だったら県美展の会期中に開催して、より知名度を広げようと考えた。ここ山口市に人生の勝負を懸けた夫妻に、私になりできることのベストを尽くすことにした。
それともう1つほど動機なった出来事があった。昨年10月に近くであったグループ展で、ロベルトさんの作品が面白かったからだ。パッと観た瞬間にズドーンと印象に残って県美展でいけるとひらめいた。別の言い方をするなら如何にも県美展向きの作品だった。そこで雑然としている点を整理したら、クオリティはもっとよくなると伝えた。力量は十分にある。だから日本の中でイタリアの良さを出したらいいと背中を押した。ただし、その結果が大賞になったのは、すべてロベルトさんの実力だ。実は私のイメージしていた作品像とは、全く異なるものが創られていた。つまり「頑張れよ！」のひと言がきっかけにはなったが、それから先は彼の持つ引き出しの中から生まれたもの。つくづくと言葉の通じないことが、幸いになるものだと思わされた。
■HEART2018関連企画展 ロベルト・ピビリ展 チンギアーリ・エ・コ 2019年2月14日（木）～18日（月） 11:00-19:00
