遺伝子

イメージ 1

以前、読んだことのある本によると、人は誰でも2万数千もの遺伝子を持っているが、この内、どの遺伝子のスイッチがオンになるかは、育っていく環境によって決まると書かれていた。たしかにそのとおり!遺伝子(才能)というものはダイヤの原石と似たようなもの。最初から何かがピカピカと輝いていることはない。ある日、何かでショックを受けることによって、これまで眠っていた遺伝子が活性化されて、その人にしかない個性豊かなものになる。
このことと同じように美術家になるために必要な遺伝子は、その人が大人になってからの環境によって左右される。つまり美術家になるためのスタートラインは人それぞれ違う。マラソンのように同じ位置にあるわけではない。その人にとって、どれだけ美術家になりたいのかという、美術への取り組み方によって変わるのだ。そう、あらゆることは自分自身を鍛えるためにあると考えよう。どんな試練も遺伝子を強くするのだと肯定していく。つまり危機によって遺伝子はフル回転して火事場の力が生まれてくる。これから成長していくために潜在能力のスイッチがオンになるのだ。だから意外と弱い人なんていないのかもしれない。みんな我々は氷河期や飢餓期などを乗り越えてきた強い遺伝子を持っている。例えどん底に落ちても再び上に向かって進んでいける遺伝子をご先祖様から受け継いでいるからだ。
■ひみつきち展 2019年8月1日(木)~4日(日) 11:00-1900(最終日は18:00まで) きたにようこ、晴海なつ、ミヤジスズカ、よしはらさほ