今の自分の実力を知る機会と出会ったら、まずは真摯にその言葉を受け止めてみよう。他人の評価は意に沿わないこともあるけど、相手も向上を願って良かれと思って言うことが多い。やはり勇気を振り絞って洗礼を浴びる気持ちで立ち向かうこと。例え自分の作品がさらされることになっても、そこで踏ん張ってやろうと覚悟さえできれば、これから成長するためのアドバイスになるだろう。本気で美術家になろうと思う人のなら、未来に役立つデータ収集と割り切って、数を重ねて慣れて動じないことが大切だ。
つまり、どんな時も勇気こそが創造力を豊かにするためのエネルギー。美術家になるためには一番必要になるもの。前へ進むためにこれが欠如すれば、いつまでも同じ場所で足踏みしたまま。新しい表現を創り出しために、既存にある常識の世界を打ち破って、前人未到の地に立つための勇気を持とう。そう、誰でもほんのちょっと意識が変われば、自分の中にある面白い個性に気が付き、そこから創意工夫していけるはず。勇気を持って与えられた環境の中で、自分なりに発想や表現などをしていきながら、美術の本質を楽しんでいく。それこそが美術家らしい人生であり、生きていることの喜びになると思う。
■ひみつきち展 2019年8月1日（木）～4日（日） 11:00-1900（最終日は18:00まで） きたにようこ、晴海なつ、ミヤジスズカ、よしはらさほ
