三戦寝太郎

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昔、長門(ながと)の国は厚狭(あさ)の里に金持ちの庄屋がありました。
その家には毎日毎日寝てばかりいるものぐさな一人息子の太郎がおって、いつの間にか村中の者に「寝太郎」と呼ばれ、もの笑いの種にされていました。
その寝太郎が、三年と三月をまるまる寝て暮らし、ある日ひょっこり起き上がると
「お父さん、すまんが千石船を一そうと船いっぱいのわらじを作ってくれ」と頼み、
その後、千石船にわらじを積んだ寝太郎は佐渡島に行きました。
そこでは「古いわらじと新しいわらじを取り替えましょう」と島中にふれ歩いて、船一杯の古いわらじを集めて船に乗って家に帰り、今度は大きな桶に水を入れて、古いわらじの水で洗って土を落としていったら、土には金がたくさんついていて、寝太郎は金をもうけたしたそうじゃ。
そして、寝太郎は得た財産を使って厚狭川をせき止め水路を作り、それまで荒れ地だった野原が、いっぺんに豊かな水田に変わり、こうして出来た広い田圃をそっくりそのまま村の百姓衆に分けてやりましたとさ。
と、山口県に伝わる「三年寝太郎」の話ですが、アイディア一つで儲けて、その利益を社会に還元するという良くできた民話だと思います。

ところで昨夜は我らが阪神の三戦寝太郎こと井川投手が四戦目にようやく目を覚まして完投勝利をして、長期ロードで勝ち越しを決めました。(^ヘ^)v
それにしても井川はこの寝ていた間に阪神が優勝するためのアイディアをいろいろと思案して、来週の中日戦ではきっと秘策を披露してチームに大きな利益を民話と同じく還元くれるでしょう。
頼んだぞ!!!、エース井川!!! ヘ(^o^)/