福の神となった貧乏神

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むかしむかし、小石川の三百坂の所にある旗本が住んでいました。この旗本の家は、なぜかいつも貧乏で、ほとほと困っていました。
「無駄遣いするわけでもないのに、どうしてうちは、いつも生活が苦しいのだろう?」
そんなある夜のこと、旗本の夢にひとりの老人が現われ、こう言いました
「わしはこの家に住みついている貧乏神じゃ。なんとも居心地の良い家で、長い間世話になっておる。それで、お礼と言っちゃなんだが、福を授けてやろうと思ってな。これから言うことを、覚えておくのじゃぞ・・・」
そして夜が明け、旗本は「何とも不思議な夢だったなぁ~。まあ、どうせダメでも、これ以上貧乏になることはないだろう。ここはひとつ、言うとおりにしてみるか」と、早速、そのお告げ通りにしてみました。
するとどうでしょう、たちまち運が向いてきて、みるみるうちに、お金持ちになりました。
ちなみに旗本がきいた貧乏神のお告げとは、
「毎月、1日と15日と25日に赤飯と油揚げを供えて、わしを奉れば、福を授けよう」
という内容でした。
この後、福の神となった貧乏神のお話は江戸中に広まり、貧乏神の祀(まつ)られている太田神社は江戸の庶民で、大いに賑わいました。
めでたし、めでたし。
これはたまたま雑誌で読んだ太田神社に伝わる「福の神のなった貧乏神」というお話で、災い転じて福となすということわざのようですね。

ところで昨夜の広島戦で我らの阪神の福原投手は13敗目を屈しました。
なぜ、あれほどの能力のある投手がここまで勝てないのか正直不思議でたまりません。
おそらく勝ちたい気持ちが焦りを招き、力みすぎてボールが浮いてしまい打たれるという悪循環にハマっていることでしょう。プロの毎日試合はありますが先発投手は週1度の登板に死力を注ぎますからきっと福原は胸を潰し、頭を抱えいることだと思いますが、「まあ、どうせダメでも、これ以上貧乏になることはないだろう」といった旗本と同様な開き直りが必要でしょう。

昨日の負けは来週の中日戦で取り返すことができます。
福原よ!!!
来週は好投してマジックをつけてくれ!!!
そこで完封して勝てば10勝分あったことにしてやるぞ!!!