少年のように

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このところ、しみじみと思わされるのは、1日が過ぎる時間の早さだ。若い頃はそれなりに長く感じていたのに、ある時から急速にピッチは上がって、ちょっと油断すると何もやっていない内に、あっという間に1日が終わることが多い。この現象をよく言おうするのなら働き盛り。自分の意志に関わらず、次々にやることがあるため、ぼんやりしている暇がない。自分がやるべきこと以外に時間を奪われ、雑用にてんてこまいさせられているのだ。ただし、そのことは決して悪いことではない。自分の実力を試されるテストだと考えたら腑に落ちる話。平々凡々の人生なんてあり得ないもの。大なり小なり波風は立ってしまうのは当たり前だ。まだまだ様々なことを真正面からぶつかり合える年齢。経験値と能力で乗り切るために最善の努力をすることだろう。

そんな時間という生ものに真正面から向き合っている人がいる。私よりも遥かにハードな1日を過ごしているのに、自分のやりたいことにはぶれず、ただただ前に進もうとして頑張っている。どんなに苦しくても大好き美術なのだから、ピンチをリバンドさせてエネルギーに変えていく。いつも明るい未来をシュミレーションしている。まるで古いアメリカ映画のように正義は必ず勝つのだという物語を信じて疑っていない。つまり美術家になるために必要な鍛錬を怠らない。若い時代に画塾で教えられた基本を忠実に意識して、どうやって現実の自分が理想の自分になれるのかに挑戦していく。だから本当に若い魂を持っている。これからもそのままの気持ちでやっていきましょう!体力や気力は衰えてもできることに終わりはない。いつまでも夢を持って創作してください。

■藤山正樹 個展 新たなる冒険 2019年9月12日(木)~16日(月・祝) 11:00-18:00(土日は19:00まで) 作家在廊日 9月12日(木)、15日(日)、16日(月・祝)