人生の最初の日

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NHK連続テレビ小説「スカーレット」。ヒロインが焼きものの里・信楽で女流陶芸家を目指して波乱万丈に生きる物語。やはり美術にまつわるドラマだけになんとなく見てしまう。昨日も朝の支度をしながら見る程度だったが、ヒロインが親子ケンカ最中に語ったセリフに引き込まれる。それは熟練者の師匠が新天地で若い絵付師に弟子入りをし、将来は様々な作品制作に活かしたいという志に感銘して、熱く言い放った言葉がスッと胸に入ってきたのだ。いくつもなっても新しい学びを忘れず、可能性を掘り下げることは素晴らしい。これぞプロの生き様だと大きくうなずかされた。

つまり美術の基本を一から学ぶ姿勢とは、どういうことなのかが凝縮されたシーン。「今日という日は、残りの人生の最初の日である」という格言のように、終わったことは成功も失敗もエネルギーにして、あらためてスタートすることが大切なのだ。今日という新しい1日は新しい人生の第一歩目。今からだって勇気を持って挑戦したら、なんでも自分らしい世界に辿り着けるはず。これまでの評価が変わっていくことを恐れず、いつもフレッシュな気持ちのまま、自分らしいペースで前に進んでいこうじゃないか!私はテレビのワンシーンをこんな風に解釈している。やはり自分らしい考え方を持つことを意識すること。その心掛けから発見が増えて面白くなってくる。だから日々に新しい出会いを求めて、新鮮な眼差しで日常を見つめていこう!

■小さな祈り 佐々木範子展 2019年11月15日(金)~12月1日(日) 11:00-18:00