好きの力を信じる

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いわゆる美術家として活動したいと思うのなら、自分が好きなことに挑戦するのだから、大変なことがあっても当たり前だと考えていこう。そう、この世の中に大変じゃない仕事なんてものはありえない。プロとして活動したいのなら、言い訳しても何も始まらないし、現実逃避しても何も打開できない。目指すべき理想を追い求めるために、しっかりと現実を見て考えていくこと。自分の都合の良いように一方的な解釈はしないことだ。ましてや美術のように理由はよくわからないけれど、ビビッと来る感覚を羅針盤にして進む世界は、その結果は成功でも失敗でもどちらでもいい。とにかく挑戦して自分にしかないデータを蓄積いていくこと。それなくして素敵なイマジネーションが浮かぶことはない。その人にしか準備されていない、唯一の道なき道を進んでいくために、困難な状況や苦難の多い人生になっても、前向きにやり続けていく覚悟が必要になる。

つまり大きく成長していくためには、いくつもの壁と出会って停滞するもの。ひとつ上のステージに行くためには、どうやって目の前の段を昇るのかだ。たったひとつの段なのに簡単には進むことができない。しかし、新しい能力を動かすまでには時間がかかるもの。変化していくまでの生みの苦しみは避けることはできない。スランプがないのは成長していない証拠だ。こんな時に開き直って今できることに集中すること。余計なことや雑念を捨てて取り組んでいけばいい。どんな職業でも人生で自分が好きなことを見つけて、それをやっていくことに巡り合えたのは、限られた人にしかないチャンスなのだ。そんな風に自分を客観的に眺めて、小さな可能性も肯定していこう!自分の好きの力を信じること。好きこそものの上手なれだ。この力があると言い切る人に幸運はやってくるのだろう。

■小さな祈り 佐々木範子展 2019年11月15日(金)~12月1日(日) 11:00-18:00 定休日 11月26日(火)、27日(水)