遺伝子を燃やす

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純粋に人の力だけで実現できることとは、人それぞれ力が違うため一筋縄ではない。いわゆる科学と言われる分野のように、何らかの合理的な方法によって、標準的な力として導き出せることはない。いくらデータを集めても証明できない、そんな摩訶不思議な力を誰でもが持っている。特にここ一番になったら火事場の力が発揮されて、これまで未経験で実績がないことを平然とやってのける。だから人はそこで生まれた劇的なドラマに共感し、いつの間にかそれを受け入れていくのだ。これは個人的に好む好まざるはあるものの、心のどこかでは素晴らしい感じているはず。血と血によって生まれてくる化学反応。こんな証明不可能な世界があるから夢を持って生きる意欲が湧く。生きていて面白いと感じる瞬間に巡りあえるのだ。

つまりここ一番に火事場の力を発揮するために、自分にしかないスイッチの場所を見つけ出すこと。誰も普段はセーフティーモードで生きている。この眠っている力を引き出すために、どうやったら上手く引き出せるのだろうか。これは美術家になりたい人にとっても同じで最大のテーマだ。自分自身を窮地に追い込むことで必死になるための仕掛けが肝心だ。あらゆることに真剣に取り組んでいけるようにメンタリティーを磨くこと。そう、火事場の力が生まれてくるほど、必死に努力していくことが大切だ。最後は神頼みにしてはいけない。とことん人事を尽くして天命を待とう。それくらい今ここでやれることに集中していく。太古の歴史から受け継がれた遺伝子を燃やして頑張っていきましょう!

■麗しきかな 美しきかな 目出度きかな 吉祥展&アートカレンダー展 【出展者】臼杵万理実、岸透子、紀田秀夫、佐藤文恵、てご屋、はやしいくみ、舛井美佐江、村上真実、大和佳太、和紙工芸シオン 2019年12月7日(土)~25日(水) 11:00-18:00