積善の家に余慶あり

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積善の家に余慶あり


ことわざの「積善の家に余慶あり」とは、善行を重ねる家庭は自然と運気が上がるため、一族に善い報いが訪れてくるという意味である。そう、人知れず善いことを積み重ねれば、努力は決して無駄になることはない。すべてのことは、なにか原因があって結果が起こるもの。善い行いをし続けていたら、いずれ善い報いがやってくるなんて、根拠のない迷信だと思えるけれど、不思議なもので巡り巡ってまわってくる。いわゆる先祖代々からの家風で教育されたものは、周囲の人たちとの調和を考えられるので、どうやって人を喜ばせようと工夫して、楽しくなれることを創造していけるのだ。

これは人生を切り拓くのは自分ひとりの努力もさることながら、やはり多くの他人の支えがあって成立つことを理解している。だから上手くいった時は運が良かったと謙虚に考えて、反対に失敗した時は自分に足らないことを考えていく。いつも一歩引き下がって、現実を見つめられることが、遺伝子の中に組み込まれている。だから自分勝手に独りよがりにならずに、周りの人のことを考えられるため、やさしい雰囲気が伝わってくるのだろう。上手くやってさえおけば、誰からも文句は言われないのは正しい。だけど、それだけでは人間味が足らない。人のあたたかさがベースにあって、初めて文化だと言えるのだ。

このお正月にひさしぶりに彼女と会った。約11年前とは比べものにならないほど心技体が成長し、私はただいろんなことを教えてもらって楽しかった。その作品は斬新なものを創るだが、内面的はとても古風でさりげない心遣いが嬉しい。さすがにお婆ちゃん子!昭和初期の心を込めた思いやりを感じる。これからの飛躍を期待しています!未来に幸あれ!