謙虚な気持ち

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もし、「生きている意味を実感するのはどんな時ですか?」と尋ねられたら、「この世に生まれてよかったと思える瞬間に出会うことだ」と答えたい。それはそんなに難しいことではない。身の丈にあった生活をしていたら、たびたび出会うことができる感激だ。そのためには決してできそうもないことを目標にしないこと。何でもできると思い込んだ行動は、往々にして謙虚さを欠いてしまい、いつの間にか怠慢な行動になっていく。自分の意見は正しいのだと固執すれば、昨日よりも今日、今日よりも明日に発展していく、望ましい進歩向上への可能性を閉ざすことだろう。

つまり華やかにカッコよく見せようと思わずに、いつも等身大のままでいることが大切だ。自惚れた気持ちで現状を考えていくことはよくない。素直な心になることができれば、つまらないプライドで見栄を張ることがなくなり、自分らしさとは何かについて、じっくりと考えられる余裕が生まれていく。毎日新しく変化する社会の中に生きていると、一歩も二歩も引き下がって見つめる心から、新しい創造力へのアイディアが浮かんでくるはずだ。人生を豊かに生きていくためには、身のまわりのすべてものに感謝する。どんなに素晴らしい人でも、ただ一人の力で生きることは不可能だ。さまざまな目に見えない力のおかげだと考えてみよう。我以外皆我師。日常の出会いとは学びだと考えて、日々の中に楽しさを求めていきましょう!

■ハレのうつわ 広川 隆 作陶展 2020年1月10日(金)~26日(日)定休日 14日(火)、15日(水)、21日(火)、22日(水)