美術家になれるチャンスはどこにでも誰にでも平等にあるものだ。たしかに育つ環境によってスタート直後の差は生じるが、「いつか美術家になってやる」と一念発起して、チャンスと遭遇できるように意識して努力すれば、それは想像以上に大きな可能性と巡り合える。日常をぼんやりとさせないで、ありとあらゆることに視線を向けて、さまざまなことに関わりながら生きると、その人にとって必要なことを手にできるのだ。急速に社会は多様化していって、これまでの価値観はあっという間に変化している。美術という分野に限定していては成長することは厳しくなってきた。どうやって常識を超えていくのか、文化の壁を乗り越えていくのかだ。
つまり一歩前に踏み出すということ。チャンス自体をつかみに行くという勇気を持って行動しなければ、都合よく向こうからやってくることは決してない。だから思い切って作品を発表するべきだし、学びになる展覧会へ行った方がいいし、どんな些細なことでも気づいたら全力でやろう。素晴らしい作品を創り出すためには、たくさんの可能性を求めて挑戦していくこと。今までやったこととは違う価値を探し出し、こつこつと個性的なものを試行錯誤して、やってみることが大切なのだろう。特に令和の時代になって美術界は、新しいことへ寛容さがさらに広がって、冒険する人を歓迎している。誰もが自分らしく活躍できるフィールドがある。プロフェッショナルで生きるというプライドを持ち、終わりなき美術への冒険を高いモチベーションで貫いていこう！
■HEART2019 県美界隈展 「花」、Y氏とともに 2020年2月13日（木）〜3月1日（日） 11:00-18:00 休廊日 2月18日（火）、19日（水）、25日（火）、26日（水）
