大同団結

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いろいろなことがピタっと繋がってくると、美術の世界がより面白くなってくる。それまでなんとなく取り組んできたことが、いきなり評価されて意味が生まれて、一段階上のステージに立つことができる。こうなってくれば、これまでになかった感覚が芽生えて、美術への距離感が大きく変化していく。これが創作を真面目に頑張った人の醍醐味なのだ。今まで全くピンとこなかったことでも、いくつもの経験を積み重ねてくると、素晴らしいと感じ方の幅が広がっていく。たくさんの美術を鑑賞することによって、創作ってこんなに素敵なものだとわかってくるのだ。

つまり美術へ創意工夫する経験が増えることでイマジネーションは豊かになれる。個性的に表現することへの許容範囲を理解し、本質的に美術の面白さとは何かを気づけることだ。やはり美術を基礎から学ぶことで、美術作品の良さに気づけるはず。今現在、自分の周囲に気配りできるようなれば、人間関係は粗末することはできない。そのようなセオリーがわかってくれば、独自性にこだわった創作に集中することができる。美術で一番大切な精神とは、みんなで一緒に美術へ取り組み、みんなで一緒に充実感を味わえること。兎にも角にもいつもその原点に戻っていく。いつの時代もベストとは何かを探り出し、疑問をつくって成長の課題にしていこう。美術とはたった1人で創られるものではない。多くの人との共同作業。その中で自分はいったい何ができるのかを考えて努力していきましょう!

■第73回山口県美術展覧会 2020年2月13日(木)~3月1日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 休館 2月17日(月) 観覧料 一般500円、学生400円、70歳以上・18歳以下・障害者料 山口県立美術館 山口市亀山町3-1 http://www.yma-web.jp/