切磋琢磨

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美術家の学びというものは、美学校や画塾などに在籍している、限られた期間だけのことではない。その一生は学びの連続であると言っていい。新しいことを学ぶことによって、自分の中にある世界観が深まっていく。また、やってきたことを違った視点から捉えて、今まで見落としていたことに気づかされる。何歳になっても学ぶ意欲があるからこそ、生きていて面白いことが増えてくる。マンネリズムの中に新鮮な角度を見つけ出し、好奇心を刺激し続けるエネルギーを見つける。美術はなかなか上手くならないものと開き直り、こつこつと小さなことを積み重ねながら、様々なことに挑戦しながら学ぶことが大切だ。

ちなみに、昨日もギャラリーでは自然発生で何人かが集まり、いつの間にやら美術談義で盛り上がっていた。この日、初めて会ったもの同士だったが、美術について話しだしたら、どんどんヒートアップして時を忘れてしまう。それぞれの世界観を赤裸々に語り合い親しくなるのだ。いくら才能があっても自分ひとりで美術を学ぶことはできない。ダイヤモンドはダイヤモンドによって研磨するように、美術の才能は他者と語り合うことで磨かれていく。美術の解釈は自己完結しやすいもの。そうならないために、様々な意見に触れて視野を広げる。いわゆる持ちつ持たれつ関係。美術への意識を高められる仲間たちと切磋琢磨していこう。美術を純粋に愛する仲間たちと共に、チームになって学んでいきましょう!

■ギャラリーナカノ42周年記念展 よにたち、よにたつ 2020年3月14日(土)~29日(日) 11:00-18:00 火水定休 出展者 加藤智子、佐々木範子、難波瑞穂、伴裕子、村上真実