叩けよさらば開かれん

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人は何ごとも切羽詰まらなければ、本気になってやろうとは思わない。ギリギリの状態まで追い詰められた時、それまで心の底に眠っていた能力が湧き出し、火事場の馬鹿力が出てきて窮地を救うものだ。人というものは古からそういう生き方をしている。とにかく生き延びるためにできることは何でもやろうとする。何か大きな生命を脅かす危機に出くわしたら、なんとかしようと最善を尽くして動き出す。どうのこうの頭の中で考えるより、本能的に危機を脱出しようとしていく。いざ、ピンチになると開き直って、新しい力が生まれてくる。如何なる困難に押しつぶされることなく、夢を追い求めて続けるための志が必要だ。それさえあったら、とことん夢に情熱を燃やし、明るく道を照らすことで、自分らしく創っていけるはずだ。

つまり「嗚呼、もう駄目だ」と簡単に心が萎えて、厳しい状況に押しつぶされてしまい、自分の夢を諦めてしまうのはよくない。その人が乗り越えられない壁なんて目の前に現れることはない。だから「これくらいのことなら受けて立とうじゃないか!」と、いつも覚悟していたらいい。この程度のことで負けるしまうほど、打たれ弱い人間なんて実はいない。それなら果敢に夢に向かって立ち向かい、夢へ勇猛邁進すれば成就できるはずだろう。だから便利で快適な社会に染まって、安易にダラダラと過ごしても駄目だし、のほほんと楽観的になり過ぎないように心掛けよう。その瞬間に頭のてっぺんから足の先までどっぷりと浸って可能性を追求していくのだ。そう、愚直さこそが美術家にとって最大の武器になる。笑われようが馬鹿にされようが我が道を進んでいく。終わりなき努力は必ず報われていくもの。自分の理想を高いところにおいて、そこへ少しでも近づけるように精進していこう!

臼杵万理実 作品展 2020年4月10日(金)~26日(日) 11:00-18:00 火水定休