十進九退

f:id:gallerynakano:20200711222318j:plain


例えば何か大好きなことに10回くらい挑戦して、1回しか上手くいかなかった場合、失敗してしまった9回の印象にをひきずられて、もう一度やってやろうという勇気を失いやすいもの。冷静にその結果をよく見てみれば、なんと1回は上手くやって成功しているのに、失敗した9回の方に心を奪われて諦めてしまうのだ。たった1回といえ、たしかに1度は成功しているのだから、まったく才能がないわけではない。ただ漠然とした不安感にふりまわされて、伸びる可能性に気付けなかったとしたら、やっぱりそれはもったいないことだ。

こんな時はまずひと呼吸ほどおいて、できるだけ楽観的になってみよう。次に失敗することがあったら、それはそうなった時に、あらためて考えてみればいい。とにかく、もう一度思い切ってあたってみること。たった1回の成功を突破口にして、駄目だった9回を見直していったら、すべてが経験になって成長できるのだ。プラスのイメージを持つことができれば、やりたいことに集中していけるだろう。そう、もはやその道へ進んでいると同然ことだ。

仏教用語の「十進九退」。悟りを得るためには十の努力をして、九は無駄になるために多くの時間が必要になることを意味する。美術の世界も同じこと。悲観的に考えるとそれでおしまいになるが、楽観的に考えていくことで新しい想像力が生まれてくる。だから小さな成功で試金石を増やしていって、いつもプラス思考のまま努力していきましょう!