矛盾

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この世のあらゆるものは一定ではない。何もかも絶えず変化し続けていくもの。様々なものごとは常に変化を繰り返し、同じままでいるものは何一つない。それにも関らず、自分だけはずっと同じで大丈夫だと思い込んだり、このままであって欲しいと願ったりする。それがいわゆる執着へと繋がって、現実との摩擦に苦しんでいく。どうしようもないことにこだわって、不安な気持ちに襲われないためには、必ずものごとは変化していくこと、すべてが無常の存在であることを、十分理解することが大切になるのだろう。

つまり揺らぐことは生きている証し。これまで自分が築いてきた価値観が揺らいでしまうのは当たり前なこと。新しい考え方や感じ方に気が付くと、次はどうすればいいかなんて、まったくわからないで迷うのが人間なのだ。こんな時はどうしたらいいのか?こんな時はやせ我慢し過ぎないこと。ぐっと持ちこたえて生きていくのはなかなか大変だ。中途半端な精神状態で意地を張っても仕方がない。世間に対する見栄や変なプライドのために、引っ込みがつかなくなると大火傷の元だ。頭の中にある屁理屈を捨てていこう。新しいことはものごとに心が捉われなくなった時に入ってくる。心の中にある過去の成功事例を捨てられた時に沁み込んでくるはずだ。

人生には絶対に正しい答えなんてない。言いかえれば、古今東西見渡す限り矛盾だらけ。あちらを立てればこちらが立たずだ。しかし、その矛盾があるからこそ、いろんなことを考えて、何かの答えを出そうと努力していける。もし絶対正しい答えが決まっていたら、いつも絶対正しい答えに従って生きるしかない。だからこそ矛盾していることは必要だ。人生のフィールドが大きく広げていくことができる。ああいう生き方もいいし、こういう生き方だって面白いと寛容に受け止めて楽しんでいこう。世の中の小さな余白を新鮮さを感じて、自分を変化させながら多様な文化を感じて、人生に多くの答えを求めていきましょう!