若々しく

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「学び続ける人は、たとえその人が80才でも若いと言える。逆に学ぶことをやめた人は、20才でも年老いている。人生で最も素晴らしいことは心をいつまでも若く保つということだ」という名言がある。

そう言われてみれば、美術界はキラキラしている高齢の人が多い。いつまでも創作人生を満喫し、美術を楽しんでいるから若々しい。新しい創造のヒントを探し求めたり、新しい表現にトライしていくなど、ワクワクしながら好奇心を漲らせている。その反対に美術を心より学ぼうとしない人、少しばかりできることに自惚れてしまい、それ以上の自分に挑戦しない人は、若年でも年老いた感性だったりする。

この差はなぜ生まれるのかと言えば、「まだまだ美術の面白さがわかってはいない」と、いくつになってもハングリーに学ぶ意欲があるかどうかだ。どこまでも自分の可能性を信じ、創作へ情熱を燃やし続ける人は輝いている。そうでなく、天然の若い感性だけに頼っていると、年齢とともに身心が弱ってくれば、どんどん億劫になって早くから意欲が湧かなくなる。つまり、若さの勢いに乗った力業だけではいずれパフォーマンスが落ちてしまう。だからこそ、成し遂げたい夢のアプローチは無数だと柔軟に考えてみること。自分の世界は無限に広げていけると、希望を持って創作できる人になれれば、若い魂のままいられるだろう。