旧約聖書に「二人は一人に勝る。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。すなわち彼らが倒れる時には、そのひとりがその友を助け起こす」という言葉がある。
やはり何かを成し遂げようと思っているのなら、一人よりは二人の方が実りは大きくなる。さらに二人よりは三人で協力していった方が良いものになっていく。より大勢の人が力を出し合っていけば、それだけできることの可能性が広がるもの。仲間たちと知恵を出し合うことで、素晴らしいことがやり切れるのだ。
美術でも同じことが言えるように思う。どんなに天才だと言われる人でも、たった一人で創造できることには限界がある。言いかえれば、天才だと言われない人でも、チームになって力を出し合えば、天才より面白いことができることもある。多くの人が集まって美術について語り合うと、新しいものを創り出すチャンスが大きくなる。つまり、切磋琢磨できる美術仲間を増やすことが、創作活動の幅を大きく広げていけるのだろう。
