漫画家 赤塚不二夫の言葉に「自分が最低だと思えばいいんだよ。自分が一番バカだと思えばいいんだよ。そうすりゃ、みんなの言うことがスーっと頭に入ってくんだよ」がある。
私も同じような境地に達したのは40代半ばを過ぎてから。それまでも聞く耳はいちおう持っていたつもり。だけど、実際には自分の考え方にこだわって、頭の中には半分も入ってこなかった。どこかでつまらないプライドが邪魔していたのだろうか。それとも美術への関心がまだまだ甘かったのかもしれない。
そんな私だったが、この頃から若い世代との交流が盛んになって、彼らのユニークな感覚に新鮮さを覚える。いわゆるジェネレーションギャップに刺激を感じてしまう。自分にはないモノさしを教わって、ものごとに触れてみると、同じものの中に新しさが生まれてくる。さまざまものに再発見できるチャンスになることに気付いたのだ。これからもこのまま学び続けていくのみ。自分の知らないことを教わっていきたい！
