たしかなこと

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「確かなものがないことが唯一の確かなことである」という名言がある。

いわゆる世間一般では個性的な美術家になるためには、ただひたすら作品を多く制作することが最善の方法だと思われている。特に私前後から上の世代は、このような考え方に凝り固まって、タフに頑張っていくことを奨励している。それはたしかに間違いと言えないけど、今は表現方法が多様化している時代。美術の環境や条件、鑑賞者の好みも変化していくから、1つのコンセプトで掘り下げるより、様々なバリエーションに心掛けた方がいい。いつも時代の流れに合わせて、こだわりや自分のルールを変えていく。広い視野に立って本質を柔軟に見つめながら創作することが大切なのだろう。