歴史に学ぶ

f:id:gallerynakano:20210531012928j:plain


「古いことを調べ尋ねて、そこから新しい発見を得られれば、必ず他人に学ばせることができよう」という名言がある。
実は20代前半まで歴史にはまったく興味がなくて、世界史も日本史も学校で習うもので、ざっくりと出来事の年号や人物などがわかりさえすればいいレベルだった。その認識が大きく変わったのは印象派産業革命との関わりについて知ってから。それぞれバラバラだと思っていたことが繋がり合っていた。工業技術の発達に伴いチューブ入り絵の具が作られて、屋外で活動できるようになった画家たちは、鉄道に乗って自然豊かなパリの郊外に出かけることで、明るい色彩の風景画を描ける環境になったことを教わって改心する。目からうろこが落ちた。いくつかの歴史を重ね合わせることで、より豊かな世界観を楽しんでいくこと。つまり、歴史に触れることで本質に迫る問いを見出し、その答えを想像することができるようになる。学ぶことの大切さに気が付いたのだ。